導入事例|日立ツール株式会社
(現 株式会社MOLDINO)
TOC導入概要(日立ツール魚津工場:TOC導入から赤字脱却まで)
日立ツール株式会社様は、2000年野洲工場へのTOC導入を皮切りに、翌2001年、成田工場、中津Tセンターへと順次TOCを導入してきました。 その中で、魚津工場は2002年導入であり、最も遅いTOC活動のスタートとなりました。 その理由は魚津工場が赤字工場であり、余裕がなかったことによります。本事例は赤字工場であった魚津工場が、TOC導入によって黒字へと転換を果たしたプロセスとなっており、2008年2月4日に弊社主催の事例発表セミナーにてご発表頂いた内容(PDF)です。
TOC導入会社ご紹介
- ひたちつーるかぶしきがいしゃ
- 日立ツール株式会社 (現 株式会社MOLDINO)
- Hitachi Tool Engineering,Ltd.
日立ツールは、先端の素材研究と高度な技術を基盤に、幅広い用途の工具を想像し提供する総合工具メーカーです。日立グループで唯一の工具メーカーであり、中でも我が国における高速加工のきっかけを作った「エンドミル」の開発技術は世界トップクラスであり、業界のリーダーでもあります。
日立ツール株式会社(Hitachi Tool Engineering,Ltd.)
本社:東京都江東区東陽4-1-13
工場:成田工場、中津Tセンター、野州工場、魚津工場
TOC導入の効果
はじめは沈黙していたTOC活動も、最終的にはリード無しに活発に
全てが問題で優先順位がつかない、ミーティングのやり方がわからず沈黙していた検討会議が、最終的には活発な議論・討論をする活動へと変化
赤字脱却!黒字化で負け癖から脱出
仕掛が激減!そして、営業を巻き込み黒字化へ!工具購入価格を下げるだけでなく、加工費を下げることで原価低減(利益拡大)を提案!
LT短縮が最終目標ではなく、LTを短縮する活動の中で得られるものが多数ある
TOC活動の進め方は試行錯誤の連続。計画を実行に移し、そしてそれを継続していく仕組み作り
TOC導入の背景
日立ツール株式会社におけるTOC導入状況
2000年 野州工場にTOC導入
2001年 成田工場、中津TセンターにTOC導入
2002年 魚津工場にTOC導入
遅れた理由:赤字工場で余裕が無かった
他工場のLT短縮を確認し、赤字脱却に向け導入決定
TOC導入向けた「選択と集中」
選択と集中 | プロダクトミックスの改善(不採算品の撤廃) |
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生産性の向上 | 新規設備投資(複合加工機導入) |
LT短縮 | TOC導入 |
TOCの6つのフェーズ
「納得」させ、TOC推進の同意を得る為の6つのフェーズ
- フェーズ1:問題について合意する
- フェーズ2:ソリューションの方向性について合意する
- フェーズ3:このソリューションが、問題を解消させることについて合意する
- フェーズ4:このソリューションが、重要なマイナスの影響を生まない事について合意する
- フェーズ5:このソリューションのインプリメンテーションを阻害するかもしれない障害を克服する方法について合意する
- フェーズ6:このソリューションを実行する事について合意する